介護サービスの利用開始
包括支援センターの担当の方と年末年始の母の様子をお話しする機会がありました。
ゴミ屋敷のような茶の間を片付けようとしたところ、怒りだし殴られたこと、お風呂もまったく入っていないこと、台所は食器で溢れていること、洗面器に下着が水につけて置いてあったこと…いろいろとお話ししました。
担当の方は「辛い年末年始になってしまい、大変でしたね。」とおっしゃってくださいました。介護する家族に寄り添った言葉に助けられています。
「娘さんは本当に頑張っていらっしゃいますね」と、声をかけてくださいます。娘として出来ることをやっているだけではあるものの、「頑張っている」と認めてくれる人がいるのは、本当にありがたいです。いつも涙があふれてしまいます。
今後の方針について、主治医も交えて相談したいということで、診察に担当の方が同席されました。母の年末年始の様子から、感情を抑える効果のある薬が追加になりました。
今後はケアマネージャーと契約して本格的に介護サービスを利用していくことになります。
ただ、母は担当の方の訪問にも居留守を使い、面接が出来ないことが多く、今のところは費用がかからないものの、介護サービスを利用すると面接出来なくても料金がかかってしまう、とのこと。
そのため、母が訪問されることに慣れるためにも、担当の方が、毎日、朝と午後に訪問を続けてくださることになりました。玄関にお薬カレンダーを用意していただき、服薬指導もしてくださっています。
薬が変わってから、母は落ち着いているようで、担当の方の訪問にも玄関まで出て行くようになったようです。相変わらず、散らかっているから、と部屋に上げることはないようですが…
朝と午後の担当の方の訪問で、私の気持ちはずいぶん楽になりました。
毎日、
私「薬、飲んだ?」
母「は?薬なんてない」
私「薬、あると思うよ~、見てみて」
母「薬なんかない」
私「あるはずなんだけどなぁ、探してみて」
母「うるさい。用事がないなら電話してくるな」
と言うやり取りが無くなりました。
電話で薬を飲ませるのはなかなか難しく、いつも言い合いになってしまいます。どうしても薬は飲んで欲しい、でもなかなか上手くいかない、と切羽詰まる思いでした。
それが服薬指導も含めて担当の方が対応してくれると、薬を飲ませることに躍起にならずに済みます。心に余裕が生まれると、母にも少し優しく出来る気がします。
母が独り暮らしであることから、24時間対応可能な居宅介護支援事業所を紹介していただき、ケアマネージャーとの契約が進んでいます。
朝、昼、晩毎日3回の訪問で服薬管理と安否確認を基本に、部屋に上がれるようになったら、食事や入浴等日常生活の支援もされるとのことです。
介護認定の更新手続きも合わせて進めています。要介護1から要介護2になる可能性があるようです。
アルツハイマーと診断されてから1年が過ぎ、介護サービスを利用するということは、周りの家族にとっては、とてもありがたいことである一方、母の症状は確実に進んでいるということなのですから、複雑な思いもしてきます。