アルツハイマーの母を遠方から見守る娘の徒然ブログ

アルツハイマー病と診断された母と遠方から見守る娘の闘いの日々です。

母の入院

母が入院しました。

 

毎日、担当の介護師さんが母を訪問し、安否確認と服薬補助をしてくれていますが、介護師さんの言うことを母は全く聞きません。

居留守を使うことも多く、介護師さんも対応に苦慮されています。

玄関まで出ても、スゴい剣幕で

「何の用だ」「帰れ」

と怒鳴ります。

介護師さんが「具合どうですか?」と声をかけてくださっても、

「あんたの顔みたから具合悪くなった」

と。

そんな母を見ていると、情けなく、心が締め付けられる思いです。

 

もともと食が細いのですが、認知症になってからは、食事をとったか、とっていないかも分からなくなり、お腹が空いたら何か食べる、という生活をしていたようです。

お腹が空かなければそのまま何も食べないという状態のため、どんどん痩せて、体力もなくなっていました。

そんな中、ケアマネージャーさんから今後について提案がありました。

最初にお世話になったオレンジチームの最終会議で、母の現状が報告され、チームの精神科の医師より、入院の提案があった、とのことでした。

服薬出来ないままでは、攻撃性も収まらず、この先の対応も難しく、また、食事もとれていないのも心配とのこと。

一度、入院して、しっかり服薬し、薬の効果が出て落ち着けば、介護師さんを受け入れるられるようになる可能性もある、とのお話しでした。

 

弟と相談の結果、母を入院させることに決めました。

 

母は、精神科の病棟に入院しました。

 

様子を見に行くと、すぐに「帰る」と言います。

自分が入院していることも理解出来ていないようです。自分の病室に入るのに、「こんにちは」と同じ部屋の方に挨拶します。

自分のベッドに座らせて話をしようとすると「ここ、座っていいの?」と言い、自分のベッドだとは思っていないようです。

通りかかった看護師さんを見つけると、

「帰っていいよね?(私が)遠くからせっかく来てるから、帰らないと」

と、しつこく聞きます。

そこは看護師さんも慣れたもので、しつこく食い下がる母に、「帰れないのよ~。また後で話しましょうね~」と、さりげなく話をそらされています。

 

1日でも早く施設に…と願っていたはずなのに、精神科の病棟に入院と初めて聞いた時、鍵のかかった病棟を見た時、少し心がチクっと痛みました。

勝手ですね…

 

今はとても気持ちが楽になりました。母の事を考えると胸がキューっと締め付けられるようでしたが、それもなくなりました。

本当に、勝手です。