アルツハイマーの母を遠方から見守る娘の徒然ブログ

アルツハイマー病と診断された母と遠方から見守る娘の闘いの日々です。

ケアマネージャーさんと…

母が老健施設でお世話になって半年になります。

母はすっかり元気で、顔色もよく頬もふっくらしているほど。

相変わらず認知症の症状は進んでいて、母のベッドの周りや棚、引き出しの中には、トイレットぺーパーを丸めたものや手を拭く紙ナプキンがたくさんしまわれています。

ベッド脇のサイドテープルのうえも、着替えの入っている棚も、引き出しも溢れるほどです。

母に聞くと「無かったら困るから」と、言いますが、自分でもいつしまったか、なぜしまったか、覚えていないようです。

 

母の様子は相変わらずで、施設にお世話になってからはだいぶ落ち着いています。毎日、病棟の中を散歩したり、折り紙を折ったり、いろいろな作業をしているようです。

廊下に母が折り紙で作ったお内裏様とお雛様が飾られていましたが、「こんなの、作った覚えはないな」と、言っていました。

 

ある日の夕方、ケアマネージャーさんから電話がありました。母が施設でお世話になって初めてのことです。電話に気がつかず出られなかったので、折り返したところ、すでにケアマネージャーさんが帰られた後で、その日はお話が出来ませんでした。

いつもは弟が連絡を取り合ってくれているので、心配になり、翌日の朝、再度電話を入れました。

母に何かあったのか?何か迷惑をかけたのではないか?と心配して夜も寝付けなかったくらいでしたが、ケアマネージャーさんの用件は

「弟と連絡が取れない。折り返しもない。」

ということでした…

「緊急だったらどうするのか?」

「これからのことも相談したいのに、連絡が取れないのは困る」

「弟と意思の疎通ははかれているのか?」

「こちらは出来るだけ協力したいと思っているのに」

と、繰り返され、連絡が取れないことへのクレームでした。

確かに弟が連絡をしなかったのが一番悪いのです。何度連絡いただいたのか分かりませんか、電話に出られないこと、折り返しも出来ないこと、ようやく手が空いてもケアマネージャーさんの業務時間を過ぎていること、そういうこともあるのではないでしょうか。

その後、弟と連絡を取ったところ、忙しい時期で会議等が続き、なかなかタイミングが合わなかった、とのことでした。

 

こちらはお世話になっている身です。母のことを盾に取られたら、ひたすらお詫びし、頭を下げてお願いするしかありません。あたかも「そんなんだったら、すぐにでも出ていってもらいますよ」と脅されているような…そんな気持ちになりました。

 

自分達で介護することもせず、施設にお任せしていることに、申し訳ないさと罪悪感を抱えている家族の気持ちをほんの少しでも心の隅に置いておいてはいただけないものか…?と思うのは身勝手なことなのでしょうか。

今までにお世話になったケアマネージャーさんは、皆さん、涙が出るほど家族の私達の気持ちに寄り添って下さる方ばかりでした。いつも私達のことを気遣ってくださり、声をかけていただいていました。その分、余計に衝撃的だったのかもしれません。

ケアマネージャーさんとこれからどう付き合って行けば良いのか…難しいです。

出来れば替わっていただきたい…そう思ってしまうのは、やはりわがままでしょうね。