アルツハイマーの母を遠方から見守る娘の徒然ブログ

アルツハイマー病と診断された母と遠方から見守る娘の闘いの日々です。

健康診断の結果。

介護認定の面接の数日前、「薬飲んでね電話」をすると、

母の様子がなんだかおかしい事に気がつきました。

「話をしている気分じゃない」と言ってすぐに電話を切ろうとします。

いつもの無意味に機嫌が悪く攻撃的になっているのとはまた違う様子でした。

そこで、何とか原因を聞きだすと、「健康診断の結果が届いた。再検査の項目がたくさんあって、心配で心配で夜も眠れない」と。

いつもの「心配で心配で夜も眠れない」症です。

病院に行かなければいけない、と言いつつ、予約が○○日に入っている、とも言い、

要領を得なかったので、弟に様子を見に行ってもらいました。

 

すると、健康診断の結果が郵送された当日、1人で勝手に県立病院へ行き、

再検査の予約を取ってきていたことが分かりました。

再検査の予定がズラリ。それも平日ばかりでした。

県立病院ですから、それも仕方ないのですが、私も弟も仕事をしている身。

そうそう休むことは出来ません。

 

母は、病院へ行った事も予約を取った事もすっかり忘れていて、ひたすら「病院へ行かないといけない。心配で心配で夜も眠れない」と繰り返すばかりでした。

 

介護認定の面接のために、休みを取っていたので、面接の前に県立病院へ行き、

予約状況を確認してきました。母の状況をを説明し、土曜も検査をしている民間の病院を紹介してもらいました。

すべての検査が終わるのに約1ヶ月。毎週のように高速で4時間かけて実家に帰りました。

金曜の仕事終わりで夜中に高速を1人運転するよりも、早起きして朝に運転する方が

楽なことが分かり、土曜はほぼ毎週朝3時に起き、4時に家を出て帰っていました。

どうしても、土曜に検査が出来ない項目もあり、毎週のように会社を休まざるを得ず、

「介護離職」という言葉が頭をちらつくこともありました。

私の会社の上司は理解してくれており、休む事も仕方ないよ、と許してくれたので、

何とか仕事も続けていられますが、これから先、母の状態が悪くなっていけば、

仕事を続けていけなくなるかも知れません。

 

母は、記憶に問題があるものの、体は元気で、思い立ったらすぐに行動します。

後で発覚して、後始末に走り回る…そんなことがしばしば。

一言、相談してくれれば、と思うのですが、母曰く、「すべて終わってから報告しようと思っていた」と。

 

再検査がすべて終了した今でも、何かのスイッチが入るのか、何が引き金になるのか

分かりませんが、「健康診断の結果、再検査の項目があって、病院に行かなければいけない。心配で心配で夜も眠れない」と言い出します。

検診結果表に「すべて検査終了。問題なし」と書いても、「心配で心配で夜も眠れない」と、言います。

話をしていても、10分程度で忘れてしまうので、夜も眠れないハズはないのですが。

それでも、電話がかかってきて、「心配で心配で」を繰り返します。

検査が終わった事、すべて問題なかった事を説明して、「それなら良かった」と言って

電話を切りますが、5分とせずまた電話がかかってきて、「心配で心配で」と言うのです。そんな電話が4回、5回と続くのも珍しいことではありません。

いつになったら、「健康診断の結果」から開放されるのでしょうか。